開催趣意書

 

幼いころ目を奪われた"時のロストワールド"の表紙。
野田昌宏氏が翻訳した、キャプテンフューチャーシリーズの1冊。これは、本を読むのが 好きな私が初めて自分で購入したSFでした。

この一冊をきっかけにSFが見せてくれる世界に魅了され、30年近くの年月を経て アジア圏初のNippon2007に行き着きました。
そこには、世代、言語、地域/国籍、ジャンルを越えてSFファンが集まり 観て、触って、聴いて、飲んで、喋って...読むだけでは味わえない楽しさが あふれていました。

そこで味わった"読むこと"以外の楽しさを、もっと多くの人に伝えたい。
これまで外に向かって踏み出せなかったSFファンにも味わって欲しい。
そして子供達にも、その楽しさを教える事でSFをもっと広めていきたい。
Nippon2007で海外のファンとも交流をもてた事は、より広い世界へ踏み出す一歩と なりました。

SFは世界中の言語で多彩なメディアにおよび、私達を楽しませています。今では日本に いながら気軽に様々なメディアの海外SF作品に触れることができますし、海外のファンも 日本が生み出した作品を楽しんでいます。

中には、SFと思うことなく好きな作品を楽しんでいる人もいるでしょう。
しかし作品を読んだり観たりする事はできても、その作品が生まれた文化、習慣などの 背景に触れることはとても困難です。

そんな人達も、その作品や作家を通じて他のファンと言葉を交わす事で、新しい視点が 開けるかもしれません。 若いファンが昔の作品に接する時、その作品が生まれた世代のファンに、当時の背景を 聞けるかもしれません。

世界中のSFファンが、互いに言葉を交わすことで、作品だけでなくお互いの文化、習慣 への理解を深めていくことができるし、国際的なコンベンションを開催する事で 作品に触れたときに感じる"楽しさ"を、国や地域、言語、文化、世代を超えて共有できる はずです。
そんな交流が持てる場所を作っていきたい。そこではお互いの違いを認識する、私達の 後に続く若いファンを増やしていきたい。

そんな思いとともに、私達は"はるこん"というコンベンションを立ち上げます。
そして、多様な価値観との出会いを楽しんで欲しいと思います。

 

発起人
兒玉智樹